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ギター初心者におすすめのモデルと練習法

自分に合いそうなギターの種類やメーカーが見えてきたら、次はいよいよ実践編です。「具体的にどのモデルを買えば間違いないの?」「買ったらまず何をすればいいの?」という疑問に、おすすめの具体的なモデル名と、手元に届いてから挫折せずに上達するためのロードマップをお答えします。ここからの選び方が、あなたのギターライフの明暗を分けると言っても過言ではありません。

コスパの高い入門用モデルを紹介

「初心者向け」と一口に言っても、市場には1万円以下の激安セットから10万円近いエントリーモデルまで、価格帯はピンキリですよね。「高ければ良い」のは当たり前ですが、これから始める方にとっては「続くか分からないものに大金は出せない」というのが本音ではないでしょうか。

ここでは、長年多くのギタリストに支持され続けている、価格と品質のバランスが優れた「間違いのない鉄板モデル」を厳選してご紹介します。これらは単に安いだけでなく、プロが触っても「お、ちゃんとしてるな」と納得できるクオリティを持ったモデルばかりです。

アコースティックギターのおすすめモデル

アコギで最初に候補に入れるべきは、やはりYAMAHA(ヤマハ)です。特に「FS820」や「FS830」シリーズは、3万円〜4万円台という価格帯ながら、ボディのトップ(表面の板)に「単板(たんばん)」という高級な一枚板を使用しています。安いギターに使われる「合板(ベニヤ板状のもの)」と比較して、単板は弦の振動を素直に響かせるため、弾けば弾くほど音が成長して良くなっていくという特徴があります。また、YAMAHAの「FS」というボディ形状は少し小ぶりでくびれが深く、女性や小柄な方でも抱えやすいように設計されているため、最初の1本として最適です。

もし予算をどうしても1万円台に抑えたいなら、Legend(レジェンド)の「FG-15」が最強のコストパフォーマンスを誇ります。正直に申し上げますと、この価格帯のギターは工場での品質管理が甘く、当たり外れが大きいのが現実です。しかし、Legendはその中でも比較的作りが安定しており、カラーバリエーションも豊富なので「まずは見た目から入りたい!」「とりあえずコードを覚えるまでの練習機として割り切る」という方にはぴったりです。

エレキギターのおすすめモデル

エレキギター界で今、プロ・アマ問わず「令和の最強コスパギター」として絶賛されているのがYAMAHAの「Pacifica(パシフィカ)」シリーズです。特に上位機種の「PACIFICA612」は7万円前後と少し高価ですが、プロが現場で使うレベルの有名ブランド製パーツ(ピックアップやペグなど)が惜しげもなく搭載されており、「これ一本あれば一生使える」と言われるほどの名機です。予算を抑えたい場合は、弟分の「PACIFICA112」も、ネックの握りやすさや音の汎用性において素晴らしい完成度を誇ります。

もっと安く、でも本格的な見た目が欲しい!という方には、Bacchus(バッカス)の「Universe Series」がおすすめです。2万円台で手に入るストラトタイプやテレキャスタイプは、日本の熟練職人が監修した製造工程により、ネックのサラサラとした手触りやフレットの端の処理がこの価格帯とは思えないほど丁寧です。初心者が最も苦戦する「指が痛い」「弾きにくい」というストレスを極限まで減らしてくれる、非常に良心的なギターです。

モデル名(メーカー) 種類 実勢価格 特徴・こんな人におすすめ
FS820 / FS830 (YAMAHA) アコギ 3.5万〜4.5万円 【品質重視】トップ単板で音が良く、長く使える。女性や小柄な人にもフィットするサイズ感。
FG-15 (Legend) アコギ 1.2万〜1.5万円 【価格重視】とにかく安く始めたい。挫折しても傷が浅い価格。カラーバリエーションが豊富。
Pacifica 112V (YAMAHA) エレキ 3万円〜4万円 【万能型】弾きやすさNo.1。ロックからポップスまで色々なジャンルに対応できる優等生。
BST-1 (Bacchus) エレキ 2万円〜2.5万円 【コスパ型】予算は抑えたいけど、弾きにくいギターは嫌だという人に。ネックの処理が優秀。

「単板」と「合板」の違いを知ろう
ギターの音色は木材で決まります。一枚の板を使った「単板」は振動しやすく豊かな音が鳴りますが、管理が難しく高価です。一方、薄い板を張り合わせた「合板」は頑丈で安いですが、響きは劣ります。初心者モデルでは「トップ(表面)だけ単板」という仕様(トップ単板)が、音の良さと価格、耐久性のバランスが最も良くおすすめです。(出典:ヤマハ株式会社『アコースティックギターの選び方』

アンプなど演奏に必要なもの一覧

ギター本体が決まったら、次は演奏に必要な周辺アイテムを揃えましょう。「これだけは絶対にないと練習にならない」という必須アイテムと、「あると便利」なアイテムを整理しました。予算配分の参考にしてください。

絶対に外せない「三種の神器」

アコギ・エレキ共通で、以下の3つは必ずギターと一緒に購入してください。

  • チューナー: ギターの弦は、気温の変化や演奏の振動ですぐに緩みます。正確な音程で練習しないと、いつまで経っても正しい音感が身につかないため、ヘッドに挟む「クリップチューナー」は必須です。KORGやYAMAHAなどのメーカー品でも千円程度で買えます。
  • ピック: 弦を弾くための三角形の板です。形や硬さが色々ありますが、初心者は「おにぎり型(トライアングル)」の「ミディアム(M)」という硬さが、面積が広くて持ちやすく、コード弾きに最適です。消耗品でよく無くすので、5〜10枚くらいまとめて買っておきましょう。
  • ギタースタンド: 地味ですが超重要です。ケースにしまい込むと出すのが面倒になり、練習しなくなります。常に部屋のすぐ手に取れる場所にギターを立てておくことが、上達への最短ルートです。壁に立てかけると倒れてネックが折れる原因になるので、必ずスタンドを使いましょう。

エレキギターに必要なもの

エレキギターの場合は、これに加えて「ギターアンプ」「シールド(ケーブル)」が必須になります。アンプは、日本の住宅事情に合わせた「VOX Pathfinder 10」や「Blackstar Fly 3」といった小型モデルが人気です。最近はアンプ本体を買わなくても、ギターに直接プラグインしてヘッドホンだけで練習できる「ヘッドホンアンプ(VOX amPlugなど)」という便利なアイテムもあり、騒音トラブルが心配な方におすすめです。

さらに、アコギで弾き語りをしたいなら「カポタスト(通称:カポ)」も忘れてはいけません。これをネックに挟むことで、カラオケのキー変更のように音の高さを変えたり、難しいコードを簡単な指使いに変換して弾くことができるようになります。あいみょんやスピッツの曲を弾くのにも必須級のアイテムです。

メンテナンス用品も忘れずに
練習が終わったら、手の汗や脂を拭き取るための「クロス(布)」で弦とボディを拭きましょう。これをサボると弦がすぐに錆びてザラザラになり、スライドした時に指が痛くなる原因になります。ティッシュではなく、楽器用のクロス(数百円)を1枚用意してください。

独学でも上達する練習のコツ

「ギター教室に通わないと上手くならないのかな?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、安心してください。現代はYouTubeやアプリなどの教材が充実しており、独学でも十分にプロ並みの腕前になることが可能です。ただし、独学には「悪い癖がつきやすい」「モチベーションが続かず挫折しやすい」という落とし穴もあります。ここでは、独学でも効率よく上達するための重要なマインドセットとコツをお伝えします。

毎日5分でもいいからギターに触る

最大のコツは、「毎日5分でもいいからギターに触ること」です。週末にまとめて5時間練習するよりも、毎日10分触る方が圧倒的に上達します。ギターは「頭」で覚えること以上に、「指の筋肉」や「神経」に動きを覚え込ませる必要があるからです。また、毎日触ることで指先の皮が少しずつ硬くなり、弦を押さえる痛みが軽減されていきます。テレビを見ながらペロペロと触るだけでも十分な練習になります。

TAB譜とFコードの壁

練習を始める際は、まず「TAB譜(タブ譜)」の読み方を覚えましょう。これは、オタマジャクシの五線譜が読めなくても、「どの弦の」「何フレットを押さえればいいか」が数字で書いてある魔法の楽譜です。ネット上のギター講座や動画のほとんどはこのTAB譜を使っているので、これを読めるようになるだけで世界が広がります。

そして、多くの初心者がぶつかるのが「Fコードの壁」です。人差し指一本で全ての弦を押さえる「セーハ」という技術が必要な難関コードですが、ここで挫折するのは本当にもったいないです!最初は、綺麗に鳴らなくても気にせず先に進むか、人差し指で1,2弦を押さえない「簡易コード(省略コード)」を使って弾いてしまいましょう。ギターは楽しむことが最優先です。難しいことは後回しにして、「曲が弾けた!」という喜びを積み重ねることが継続の秘訣です。

独学での練習には、変な癖がつかないように注意が必要です。ピアノの記事ですが、独学の際に陥りやすい罠や、継続するためのマインドセットについては、こちらの記事も非常に参考になります。
ピアノ独学は危険?成功ロードマップと始め方【完全版】

最初に弾きたい簡単な練習曲

基礎練習(クロマチック練習など)も大切ですが、そればかりでは飽きてしまいます。ギターを手に入れたら、初日から曲の練習に入りましょう!「好きな曲を弾く」のが一番ですが、いきなり難しい曲を選ぶと挫折します。選曲のポイントは、「コードの数が少ない曲」や「テンポがゆっくりの曲」を選ぶことです。

アコギ初心者におすすめの曲

アコギ初心者におすすめなのは、スピッツの「チェリー」や、あいみょんの「マリーゴールド」です。これらは「カノン進行」や「王道進行」と呼ばれる、日本人が大好きな心地よいコード進行で構成されており、基本的なコードを覚えるのに最適です。特に「チェリー」は、難しいFコードを簡単な「Fmaj7(エフメジャーセブンス)」というコードに置き換えても違和感なく弾けるので、最初の1曲として超定番です。「C・G・Am・Em」といった基本コードだけで構成されている曲は、一曲弾けるようになると他の曲にも応用が効くので非常にお得です。

エレキギター初心者におすすめの曲

エレキギターなら、Deep Purpleの「Smoke on the Water」のリフ(イントロのフレーズ)に挑戦してみましょう。指一本で弾けるのに、歪ませたアンプで鳴らせば「これぞロック!」というサウンドが楽しめます。また、Nirvanaの「Smells Like Teen Spirit」も、指2本で押さえる「パワーコード」というロックの必殺技だけで弾ける名曲です。パワーコードさえ覚えてしまえば、パンクやロックの曲の8割は弾けるようになったも同然です。

もし、「いつかは友達とバンドを組んで文化祭やライブに出たい!」という目標があるなら、その夢を具体的にイメージすることがモチベーションになります。バンド結成から本番までの流れを知っておくと、今の練習がどうステージに繋がるのかが見えてきて、熱が入るはずです。
バンドで文化祭!準備から曲選び、本番まで完全ガイド

YouTubeを活用しよう
今はYouTubeで「〇〇(曲名) ギター 初心者」と検索すれば、手元をアップにしてゆっくり解説してくれる動画が必ず見つかります。先生が目の前にいると思って、動画に合わせて一緒に弾いてみましょう。再生速度を0.75倍などに落として練習するのもおすすめです。

ギター初心者におすすめの1本を選ぼう

ここまで、ギターの種類や選び方、練習法について詳しく解説してきました。スペックや価格、メーカーの特徴など、情報が多くて迷ってしまったかもしれません。しかし、最終的に一番大切なのは、あなたの「直感」です。

スペックやコスパももちろん大切ですが、お店で見た瞬間に「うわっ、カッコいい!」「この色、好きだな」と心がときめいたギターこそが、あなたにとっての最高の1本です。見た目が気に入ったギターは、部屋に置いてあるだけでテンションが上がりますし、「あの子に触りたい」という気持ちが自然と練習量(=上達)に繋がります。逆に、どんなに高級なギターでも、見た目が好きになれなければ、次第にケースから出さなくなってしまいます。

勇気を出して楽器店に行き、店員さんに「初心者なんですけど、これ持ってみてもいいですか?」と声をかけてみてください。実際に抱えたときの重さ、ネックを握った感触、そして弦を弾いたときの振動。それはネットの画面越しでは絶対に味わえない体験です。店員さんも初心者の対応には慣れていますし、きっと親身になって相談に乗ってくれます。

ギターは、あなたの人生を豊かに彩ってくれる最高のパートナーになります。嬉しいときは一緒に歌い、悲しいときはその音色で心を癒やしてくれる。そんな素晴らしい音楽ライフが、あなたを待っています。さあ、最高の一本を見つけて、最初の一音を鳴らしてみましょう!

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